いつも一歩先をいく幼馴染から受け継いだバトン。コロナ禍花嫁が今できること。
この状況の中、結婚式を挙げるということ。正直まだ落ち込む事も多い…。そんな中とても支えになったのは同じ状況の中前を向く”コロナ禍花嫁”の存在でした。今日はそんな”コロナ禍花嫁”である幼馴染のチサとの絆の話。
2020年に結婚式を挙げるということ
結婚式という一生に一度のイベントとなると、この状況をなかなか割り切って考えられなくて、「これが1年前だったら」「コロナなんてなかったら」とできもしない魔法を頭の中でかけ続けては、切なく虚しくなっていた、という話を「note連動型結婚式やります!」の宣言とともに前回の記事に書きました。
ここではサラッと書いてしまいましたが、想像以上に心を揺さぶられ、落ち込んでしまう時間が多くありました。今、まさに最後の出欠連絡をお願いしている最中ですが、各々、住んでいる場所や家族とのこと、色々と考えた上で決断をしてくれています。皆様を悩ませてしまっている事に対して本当に申し訳ない思いでいっぱいです。
それと共に、招待している友達はみんな私の人生において大切な大切な人なので来てもらいたい気持ちが抑えきれず、「やめておくね」の一言がこない事を願ってしまう、まだニューノーマル に染まりきれていない自分もいます。どんな選択であれ、みんな考え抜いた上で決断してくれているのにね。
2020年に結婚式を挙げるということに、こうした経験は付きもの。一喜一憂している自分に嫌気が差していた時、幼馴染みであるチサの結婚式が開催されました。
いつも私の一歩先を行く幼馴染”チサ”
チサは私の幼馴染。といっても学校が一緒だったわけではなく、私が5歳から習っているダンス教室の友人です。週に4回くらい通っていたので、小学校の友達と同じくらい仲良くしていました。明るくてポジティブで少し照れ屋。照れ隠しの時に「ぺろっ」と舌を出すクセは5歳の時から変わりません。私とは、物心つかない頃から中学校の多感な時までずっと一緒だったので、ずーっと手を繋いで仲良くしている時もあれば、急にライバルに見えてむすっとしてしまった時もあります。
そんなチサは、誕生日が私より1ヶ月前の同い年。だけど、いつもほんの一歩、私より前に進んでいました。小学校の時流行っていた切手シールもチサの方が先に手に入れていたし、首からぶら下げるディズニーの可愛いお財布もチサの方が先に持っていました。初めて男の子を好きになったのも、彼氏ができたのも、車の免許をとったのも、私よりほんの一歩先でした。
「チサがやってるから私も!」そんな風に意識せざるを得ないのが「幼馴染」というものなのかもしれません。子供の頃の私は、自分よりほんの一歩前に進む、幼馴染の存在に大きく影響を受けていました。
そして、大人になってから。プロポーズも、婚約もほんの一歩チサが先でした。これは相手がいることなので偶然!ここまでくると、幼馴染という物が持つパワーの存在を感じざるを得ません。
今も前も結婚式において大事なことは変わらない
そんなチサの結婚式。元々は3月に行われる予定でした。小さな頃から「お嫁さんになりたい」と言っていたチサの結婚式が1週間前に中止になったことを知ったときは、私まで落ち込んでしまったのを覚えています。
その後、チサの結婚式は”Withコロナ”という考え方のもと延期が決まり、2020年8月に行われました。10月に結婚式を控えた私にとって、この結婚式はお手本でした。幼い時からほんの一歩先をいくチサの背中を追っていたあの頃と同じように。
正直、2020年8月は「note連動型結婚式」も思いつかないくらい、コロナ禍の中で結婚式を挙げるということに対して相当ネガティブに考えてしまっていた時でした。「私が描いてきたカンペキな結婚式はこの状況じゃあげられない。では、どうしたらいいんだろう?」大人数呼べない、二次会もできない、大声で歌う余興もできない、なんてオモテ向きのことばかり考えて落ち込む日々でした。
そんな時、チサは「コロナ禍花嫁」のお手本を見せてくれました。ウイルス対策に気を使った会場の設備はもちろん、アメニティの用意や、この状況でも来てくれたゲストに対する感謝の声かけ。そして何よりも、「どんな状況であっても、結婚式は本人が楽しむ」ということを教えてもらいました。
チサだって、この状況でお呼びできなかった友達や親戚もいるでしょう。みんなで話すのが大好きで、友達が多いチサのことだから、二次会も楽しみにしていたはず。そんなキモチは微塵も見せず、「今日が私の夢見ていた、一生モノの最高の結婚式よ!」と言わんばかりにとにかく堂々とその場を楽しんでいました。
どんな状況だって、結婚式は今までの人生に携わってくれた大切な人たちに囲まれるこれまでない幸せな場所。自分たちが結婚式を楽しまなければ意味がないという、本当に大切なことを教えてもらった一日でした。
やられたよ、チサ。いつもチサは私のほんの一歩先を行って、私にいろいろなことを教えてくれる。勝てないなあ。
マスクをバトンとして受け取りました
そんなカッコいい私の幼馴染チサ。なんと、チサの結婚式で使い余ってしまったマスクと消毒液のセットを私にプレゼントしてくれました。「これ使って素敵な結婚式にしてね」と。大切なことを気づかせてくれた素敵な結婚式に行けたことだけでも幸せなのに、こんなプレゼントまでもらってしまうなんて!
そのマスクは、当日会場の受付の横に置かせてもらいます。コロナ禍でも前向きにすすむチサとシュウヘイくん、そんな2人と同じく前を向こうとしている私たちの思いが詰まっています。
ぜひ当日会場にいらっしゃる方は利用してください!
ありがとう、チサ!楽しむぞ、結婚式!
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