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新卒時代に学んだ!社会人5年目になっても大事にしている3つのことば

人生で初めての転職をして丸5ヶ月。noteに入ってから5ヶ月と言われると「えっ、もっと経ったよね?」みたいな気持ちになるし、だからといって前職のマクロミルを卒業してから5ヶ月と言われると「昨日までマクロミルで働いてなかったっけ?」という気持ちになる。

noteでの仕事は毎日刺激的で1週間が本当にあっという間だ。物凄いスピードで物事が動いていくし、その波に乗っていくのが最高に楽しい。(サーフィンしている時のあの感覚に似てる。)

一方で、この5ヶ月でマクロミルで過ごした時間が私の血肉になっていることに気がつくことができた。前職の経験が履歴書でこう活きたとかそういう話じゃなくて。日々の仕事の中で私のベースになってる考え方や、仕事の進め方は前職マクロミルで新卒時代に得た事が本当に大きくて、それは職を変えても活きる事がわかったのだ。

在籍していた当時は気がつかなかったけど、私の「あたりまえ」として根付いている大切なこと。

このnoteは私の古巣であるマクロミルへの感謝を込めてかきます。5年前の私のように、学生から社会人になるために必死にもがいている社会人1年目の皆様にもぜひ読んでもらいたい。

お客様の要望に対してNOは言わない

一見、「ゴリゴリの営業会社・・・」という印象を受けるワードだろう。新卒入社した時の私もそうだった。しかし、これは営業の基本となる大事な考え方だ。

前提、マクロミルのビジネスでは、お客様の要望を聞いて、案件毎にフルカスタマイズする。お客様の要望に対してYESを言うのもNOを言うのも営業の仕事だ。前例がない要望がほとんどなので、この判断力をつけるだけでもかなりの経験と時間が必要になる。

新卒1年目の私は実に保守的だった。保守的というか、表面的なできるできないで物事を判断することしかできていなかったと思う。ある日、お客様の少し難しい要望を断ったことがあった。その時、当時の先輩に「なんでできないって言ったの?」と怒られた。お客様がとりたいデータは予算内では絶対に難しいものだったし、明らかにしたいことが明らかにできる可能性は低かった。できないのにできると言ってトラブルになることのリスクを回避することができたのだから、むしろ褒められて然るべきくらいに思っていたから衝撃的だったのを覚えている。

「お客様の要望にNOを突きつけるのではなく、新たな形でYESにすることがだいじ。お客様の要望の裏に真の要望があるんだよ。」

目から鱗だった。はなっからNOと言わず、どうしたらお客様の要望を叶えられるのか。私はこの時、営業の基本となる考え方を覚えた。

お客様はリサーチをしたいのではなく、ビジネスの成功のためのデータが欲しい。そのインサイトをクリアすることができれば、たとえ最初に要望として上がったものが叶えられなくとも、お客様は満足するはずである。

それからというもの、お客様との話だけでなく、社内での会話の中でも意識をするようにしている。仕事をする上で無茶な要望は頻繁に起こる。むしろチャレンジングな仕事をしている証拠だと思う。そんな時は、今までの自分の知識での中で答えを探そうとするだけでなく、新しい形でYESにしていく、そのために要望の前提に立ち返ってみる。この意識があるだけで、「できる」の範囲がグッと広がって仕事が面白くなる。

変化の激しいnoteでも、このスキルは十二分に活かすことができている。

思いついたアイデアは”明日”から始める

これは、つまり物事を前に進める力

社会人って本当に時間がなくて、次から次へとやることで溢れるからMUSTのタスクに追われてあっという間に1週間が過ぎてしまうということもざらではない。せっかくMTGでは日々面白いアイデアが生まれているのに。

まだまだ私もこの力をつける必要はあるけれども、最低限物事を進めるスキルを身につけることができた。

私が当時所属していたのは、新規事業部のような部署で四半期に1つ新しいサービスのリリースが出るような、そのくらいのスピード感がある社内ベンチャーみたいな組織だった。この組織は若手がかなりエネルギッシュで、よくある縦社会的なものがなくボトムアップの雰囲気があった。

と言うと聞こえはいいが、新卒泣かせな部分もあった。どんな内容の議論も「君はどう?」と意見を求められるし、何かアイデアを話すと「じゃあそれやってみなよ」と任せてくれる。任せてもらえることが嬉しい反面、新卒時代は終始冷や汗をかいていた記憶しかない(笑)

それでも、そういう環境に身を置いていると、どんなことでも自分の意見を持つことができるようになり、その意見を発信することにためらいもなくなってくる。「こんな資料があったら良さそう」「こういう会議体があったらより良いのでは?」次にぶつかった壁はアイデアを形にすることだ。アイデアはあるのにどこから手をつけたらいいかわからない。これじゃ、口だけ達者な生意気な新人である。

「そのアイデア実現するために、まず明日からできることなら考えられるでしょ?」

大きく始めようとせず、明日自分ができることから一歩一歩進めてみる。この一歩をめんどくさがって後回しにするのもよくないし、大きく始めようとするのもよくない。こうすることで物事は前に進むのだ。

これはnoteでも生きている考え方だ。noteのバリューの中に「すばやく試そう / Try First」というものがある。まさにこれは私がマクロミルで学んだことと同義。

仕事がだんだんと忙しくなってきて、明日から始めることが物理的に難しくなってきてから今も、仕事ネタ帳を描くようにしている。日々思いついたアイデアを箇条書きにして、優先順位をつけて小さく始めることができるようになった。おかげでずっと仕事は忙しいし、やりたいことが尽きない。

まずは自責する

新人研修中に、私の研修担当の役員の方がずっと言っていたことば。このことばは時に私の首を絞めるが、仕事をする上では本当に大事だ。誰かと働く仕事をしている限り必ず必要になってくる考え方といえるだろう。

マクロミルは分業制。1つの案件に4-5人は少なからず社員の関係者がいて、(多い時は20人くらいになることも。)それぞれ情報共有をしながら調査を完成させる。お互いを思いやるコミュニケーションがとても重要だ。

ある時、営業である私がお客様としっかり認識をすり合わせておくべきところ、認識が甘く社内のメンバーに迷惑をかけてしまったことがあった。悪いのは私だし、営業としての役割が果たせてなかったとひどく落ち込んでいた。そんな時、案件の運用をしてくれる他の仲間は私を全く責めなかった。

「一緒にやってる案件なのに、私も任せきりになってしまっていてごめん。このやり取りの中で私も気がつけるはずだった。」

お客様と認識を揃えるのは営業の仕事。そう思っていたからこの一言には本当に驚いた。しかもこの人だけじゃない。マクロミルの人は自分の役割という枠に囚われない。役割の枠を飛び越え、お客様のために自分は何ができるのか?を徹底的に考え、行動することができる。

noteでも小さなチームにいくつか分かれていて役割分担がなされている。けれどまだまだ未熟な部分もあるので、役割が明確に決まっていないことも実に多い。そんな時にはこの考えがとても役立つ。何かアクシデントが起きたときにまず人のせいにせず、自分は何ができたのか?と一度振り返ることができると、自分の仕事の幅がぐんと広がるのだ。

あの頃の学びは社会人の土台に

この3つのことば。紛れもなく自分の社会人としての土台になっているのだと転職した社会人5年目の今、やっと気がつくことができた。改めて、大切なことに気がつかせてくれたマクロミルに感謝をしたい。

そして、そんな私の古巣であるマクロミルがこの度noteを始めてくれた。

とても楽しみでたまらない!

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